こんにちは,ゲンゴロウです。ついにこの街を去る日が来てしまいました。アパートから眺めるメッスの風景も,これが見納めです。
屋根裏部屋なので,冬はとっても暖かく,Tシャツと短パンで過ごせました。たしかに夏は少々暑いのですが,それでも日本の夏に比べれば,大したことはありません。
大家さんとのエタ・デ・リュー(État des lieux)も無事終了。お部屋は完全な状態でお返しできて,大家さんも大満足。大家さん,本当にありがとうございました。
アパートの住人や向かいのカフェの常連客,お世話になった靴屋さんとのお別れを済ませ,お気に入りの食堂「マミー・マ・ディ(Mamie m'a dit)」でランチタイム。
ここは昔ながらのカフェ。黒板に白墨でメニューを書くあたりが,古典的フランス。
ここはボリューミーな食事に定評があります。ぼくの注文は,ミラベルソースでいただく鴨のロースト。
おじさんは仔牛のレバー。すごい巨大さに,日本の鶏レバーを思い描いていたおじさん,半泣き。
最後の食事を終えてから,重い荷物を抱えてメッス駅へ向かいます。
この駅のホームに到着した日から,はや1年が過ぎたのですね。雨模様のあの日,ここを出てホテル「エスキュリアル」を探した日のことが,まるで昨日のことのよう。
構内に入って,パリ行きのTGV出発ホームを探します。フランス語でプラットホームは「ケ( quai)」と言いますが,これは本来「波止場」の意。昔の船旅同様,やっぱり駅はお別れの場所なのですね。
TGVを待つ間,おじさんとビールで乾杯。メッスのみなさん,さようなら。ぼくはこの街を心から愛しました。この街を知れて,本当に良かった。どうか,みなさんもお元気で。またいつか,お会いしましょう。