こんにちは,ゲンゴロウです。サクレクールの見学を終えて,丘を下りて,昼食がとれるカフェを探します。
そこで見つけた大行列のレストラン。看板を見ると,今話題のレストラン「ブイヨン」。
安くて美味い料理を,素早く提供してくれることで,せっかちなパリっ子に大人気。メニューの多くが10ユーロ前後で食べることができます。
ぼくが選んだのは,「なすのパルメザンチーズ焼き,トマトバジルソースを添えて」。もちろん,パンも付いてきます。これで9.5ユーロ。日本円なら1500円くらいですが,パリでは安い方だと思います。
お腹もいっぱいになって元気百倍。再びモンマルトルの丘を登ります。
ここはルノワールの名画「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」の舞台になった場所。もう今では店はありませんが,それでもベル・エポックの面影を偲ぶことはできます。
かつては葡萄畑と風車小屋に覆われていたモンマルトルの丘。すべては遠い昔の話ですが,今でも葡萄畑はわずかに残っています。
そこからモンマルトル美術館へ。かつて,あの「タンギー爺さん」も住んでいた家です。
ベル・エポックのパリを彩ったポスターや,当時の写真などが数多く展示されています。
当時のムーランルージュ界隈。今とまったく変わっていません。
中庭のぶらんこでひと休み。ふと思い出したのは,かつての愛読書『花ブランコゆれて』。太刀掛秀子先生の名作です。
この日,特別企画が催されていました。それはシュザンヌ・ヴァラドン展。あの,メッスのポンピドゥー・センターで見たヴァラドンです。
再現されたヴァラドンのアトリエ。女性画家の息吹が感じられます。
こちらは息子ユトリロの寝室。なぜかベッドの上には,子ぐまが横たわっていました。
声をかけてみたのですが,返事がありません。やはり,フランス語で話しかけるべきだったのでしょうか。また,お便りします。