ゲンゴロウのロレーヌ日記

くまのゲンゴロウが,ロレーヌ地方の町メッスに留学しました。

メッスの日本ブーム

こんにちは、ゲンゴロウです。相変わらず、メッスでは日本ブームが吹き荒れています。馴染みの市立図書館でも、日本関連の連続企画が進行中。題して「日本の色」。

 

現在は、100年前の日本の習俗を写し取った画家エミール・ガロワの展覧会が開かれています。こちらは、彼の絵に解説を加えて、和装についての理解を促したもの。

 

展示されているのは、ガロワが日本滞在中に出会った芸者や踊り子たちを描いた版画。カラフルに印刷され、着物の柄を巧みに伝えています。

 

こちらの男性などは、現実の人間というよりも、雛人形を写したものではないかと、ゲンゴロウは想像します。

 

じつはメッスの図書館には、古くは中世にまで遡る貴重な資料も多数収蔵されています。少し前には、図書館の所蔵する日本古地図の展覧会も催されていました。

 

読書室には日本関連の図書が多数展示。もちろん貸出可能。村上春樹さんの『一人称単数』の原本までありました。日本語学習者がこれで勉強するのかもしれません。

 

また、カズオ・イシグロさんの『わたしを離さないで』のフランス語訳も並べられていました。フランス語タイトルは『Auprès de moi toujours』。直訳すると『ずっと私のそばにいて』。

 

話は変わりますが、ぼくにはお気に入りのポテチがあります。それは人口90人余りの村で作られている「タース・チップス」。2人の兄弟が精魂込めて作り上げた珠玉のポテチです。

 

注文したのは、クラッシク、オニオン、バーベキュー、堅焼き、チョコがけ、の5種類を2個ずつのセット。お値段は送料込みで40ユーロ。決して安くはありませんが、この美味しさには替えられません。

 

このポテチは、自然な材料だけで、シンプルに作られ、かつ厚切りでイモの美味しさがダイレクトに舌を刺激します。ゲンゴロウがこれまで食した中では、無類の旨さ。フランス滞在中に、全種類を制覇するつもり。

 

夕食前に、このポテチを食べながら、メッスの夕焼けを眺めるのが、最近のマイブーム。なんか、幸せです。また、お便りします。