ゲンゴロウのロレーヌ日記

くまのゲンゴロウが,ロレーヌ地方の町メッスに留学しました。

ルルド巡礼(その1)

こんにちは、ゲンゴロウです。

ぼくは今、パリ行きのTGV(フランスの新幹線)に乗っています。

 

でも、目的地はパリではありません。パリを経由して、南フランスの街ルルドを目指します。ルルドはピレネー山脈の麓に位置する街。万病を癒す奇跡の泉で知られています。

 

でも、スペイン国境に位置しますので、ドイツ国境のメッスから出発すれば、フランスを縦断することになってしまいます。そこでまずはTGVでパリに向かい、そこから夜行列車に乗って、ルルドを目指します。

 

TGVの車窓からシャンパーニュ地方の景色を眺めながら、これから始まる長旅に思いを馳せます。

 

この季節には、菜の花畑が満開の花を咲かせます。ときおり現れる黄色の絨毯が、例えようもなく美しい。

 

一時間半ほどして、パリの東駅に到着。そこから地下鉄5番線に乗って、オーステルリッツ駅へ。パリの駅は目的地によって、出発駅も異なります。日本のように、どこへでも行ける中央駅はありません。

 

夜行列車まで2時間。夕食を取るべく、オーステルリッツ駅横のカフェに入ります。

 

食事の前に、まずはよく冷えた白ワインで乾杯。選んだのは、フランス産とり肉のテリヤキソース。最近のフレンチは健康志向で、コース料理よりも、ワンプレートランチが一般的になりつつあります。

 

腹ごしらえを終えて準備万端。長距離列車のホームで改札を済ませ、自分の車両を探します。

 

ありました! ぼくの寝台列車です。一つのコンパーチメントに、4つのベッドが設置されています。ベットは下段を予約済み。その方が、寝起きに便利ですから。

 

おじさんは残念ながら、上段の予約。はしごを上り下りせねばなりません。

 

ちなみに各ベッドには快適な旅行のために、ミネラルウォーターとお休みセットが標準装備されています。

 

お休みセットの中身は、アイマスク、耳栓、歯磨き粉、お手拭き、など。いたれりつくせりで、SNCFの心意気が伝わります。

 

午後9時発で、翌朝8時到着予定の11時間の大旅行。明日からのルルド巡礼に備えて、さっそく消灯。もう寝てしまいましょう。

 

でも、なかなか列車が出発しません。テクニカルチェックのために出発が遅れている、との車内アナウンスが幾度も流れます。もう、きりが無いので、おやすみなさい。また、お便りします。