ゲンゴロウのロレーヌ日記

くまのゲンゴロウが,ロレーヌ地方の町メッスに留学しました。

楽あれば苦あり

こんにちは,ゲンゴロウです。

メッスに来て一ヶ月が経ちました。

相変わらず住心地が良くて,すっかりこの町の住人です。

 

ご覧のとおり,この街は全体的に黄色い石からできています。

これは地域特産のジョーモン石(Jaumont)。

ハチミツを連想させる美しい色で,メッスの街を一層魅力的にしています。

 

今日はメッスに残る古い街路を散策してみました。

ここは中世の面影を残す静かな通りです。

 

ここにはかつてミシュランにも掲載されたレストランがありました。

かつては作家のモーリス・バレスがここでメッスを舞台にした小説『コレット・ボドッシュ』を執筆したこともあったそうです。

 

メッスに足跡を残した文学者は,他にもたくさんいます。

こちらは,大聖堂のすぐ脇で現在もホテル業を営むレストラン。

 

ここには19世紀の女流作家スタール夫人と,政治家コンスタンが滞在していました。

ゲンゴロウはかつてコンスタンの名作『アドルフ』に夢中になったものでした。

フランス文学史上,最高の恋愛小説です。ぜひ,ご一読ください。

 

そのレストランで食事を目論んだのですが,残念ながら諸聖人の祝日で長期休暇中。

悔しいので,自宅でシュークルートを食べて,気を紛らわせました。

 

お腹もいっぱいになり,気持ちも落ち着きました。

さらに心を解放すべく,久方ぶりに湯船につかろうと思います。

 

やっぱり日本のくまには,お風呂が癒しの源です。

あ〜あ,いい湯だな。極楽,極楽。

 

フランスのアパートは,お風呂場にもヒーターが設置されています。

だから,お風呂場も極端に冷えることはありません。

 

そうは言っても,やっぱり外国暮らしには苦労が付き物。

銀行口座を開くのも,外国のくまには一苦労。

それが影響して,ネットの開設も滞っています。

でも,こんなことで落ち込んではいられません。

明日になったら,気を取り直して,がんばります。

また,お便りします。