こんにちは,ゲンゴロウです。先日,格安の日帰りバスツアーで,トリーアに行ってきました。
これがぼくにとってのドイツ初体験。でもあいにくの雨模様で,雷鳴まで轟く始末。
意外にも,フランス語はほとんど通じません。ドイツなので当たり前かもしれませんが,国境近くということで,フランス語が通じるとの評判だったのですが・・・
とはいえ,景観の美しさは天下一品。何と言ってもローマ帝国の雰囲気を色濃く残す世界遺産の街ですから。これは街の入口に建つポルタ・ニグラ(黒い門)。
アウラ・パラティナ。コンスタンティヌス帝時代の宮殿。今では教会として使われています。
圧巻は巨大な皇帝浴場。以前ローマで見たコロッセオを思い出しました。メッスの水道橋もそうでしたが,古代ローマ人の建築技術は,現代人に引けを取りません。
もうひとつの目玉は,郊外に位置する円形闘技場です。ローマ時代には市街地への門の役割も果たしたとか。
当時の地下設備も,見事に復元されています。
ここから剣闘士や猛獣たちが地上に送り出され,血みどろの戦いを繰り広げたのです。
巨大建築を可能にした驚異的な知力と,残酷な饗宴に酔いしれる暴力性が共存するローマ帝国の文化。なんだか不思議です。
ふと見上げてみると,闘技場横には収穫を待つ葡萄畑。さもありなん,トリーアはドイツワイン発祥の地です。
世界遺産の一角を成すトリーア大聖堂。フランスの教会とも,イタリアの教会ともまったく異なる感じで,これもまた素敵です。
ちなみにカール・マルクスはここの出身。マルクスの生家も,今では記念館として,沢山の人を引き付けています。
だから信号機もマルクス。なんだかとても可愛い。かつての革命的思想家も,今ではゆるキャラです。
そうこうしているうちに雨も上がって,青空と太陽が戻ってきました。
たちまち広場に人が集まりだしました。中央にはワインバーが出店,みなさん思い思いにワインを楽しんでおられました。でもドイツだから,やっぱり赤じゃなくて,白ワイン。
こんなわけで,雨で始まったぼくのドイツ初体験も,晴天とともに終りを迎えました。
お土産はもちろんドイツワイン。フランスの白ワインとは異なり,ずっしりと重く,味の濃いもので,ちょっとハマりそうな予感。また,お便りします。