こんにちは,ゲンゴロウです。いよいよぼくのアルザス紀行も最終日を迎えました。
列車の時刻まで間がありますので,ウンターリンデン美術館を見学します。
かつての僧院を美術館に改装。だから回廊や中庭など,建築それ自体がなかなかの見ものです。
美術館最大の目玉は,グリューネヴァルト作「イーゼンハイムの祭壇画」。十字架のキリストが死斑を浮かべるほどにリアルに描かれ,見る者の心胆を寒からしめます。
キリスト磔刑図の裏側。ボッシュを思わせる妖怪たちがユーモラス。ちょっとだけ,ホッとします。
美術館のチケットは一日有効。何度でも出入りできます。なのでグリューネヴァルト鑑賞後,一旦昼食を取りに街へ出ました。
ぼくは大好物のシュークルート。それにしてもハムやベーコン,ソーセージの量が半端ない。
軽く済ませたいおじさんは,サラダ付きのタルトをチョイス。ところが,豈図らんや,これがとんでもなく分厚いタルトで,中にはお肉がぎっしり。あてが外れて,おじさん,半泣き。
食後は美術館に再入館。タンスや鍵,紋章の入った酒樽に看板などを見てまわり,かつてのアルザスを忍びます。
当時のワッフル(仏語ではゴッフル)型。ワッフルというより,今で言うクッキーのようなものでしょうか。細かな文様が施されています。
クグロフも当時から盛んで,解説によれば,ひとつとして同じものがないほど,型のバラエティに富んでいるそうです。
面白かったのは,日本の古美術品。江戸時代の印籠と根付はやはり精巧で,当時の職人技には舌を巻きます。
こうしてぼくのアルザスツアーも終了。コルマール駅前で記念撮影。次はどこへ行こうかな? また,お便りします。