ゲンゴロウのロレーヌ日記

くまのゲンゴロウが,ロレーヌ地方の町メッスに留学しました。

メッスの雪景色

こんにちは,ゲンゴロウです。

今朝はなんだか妙に寒くて,不思議に思い,起きがけに窓から外を眺めてみれば,一面の雪景色。すぐさまおじさんを叩き起こして,取材の準備に取り掛かります。

 

積雪のうえに日曜日の朝ということもあり,メッスの街からは人の気配が消え去っていました。

でも早朝の雪は京都の冬を思い出させて,日本が懐かしくなります。

 

おじさんと一緒に向かったのは,二人のお気に入りの場所,あの鳥居です。

新雪に覆われた公園に,ゲンゴロウの足跡を残します。

 

足跡だけではなく,ぼくのサインも残しておきましょう。

ベンチの上に,かじかむ手で書いた似顔絵と名前。

 

うっかり革靴を履いて出かけたので,雪に対応できず,滑って,転んでしまいました。

今後も雪は降るでしょうから,おじさんに頼んで,ブーツを買ってもらおうと思います。

 

公園を抜けて,鳥居の浮かぶ池に向かいます。

誰にも踏みしめられていない雪がきれいで,ぼくだけの白い絨毯。

 

鳥居が見えてきました。あいかわらず,ここだけ日本みたい。

背景の山も,京都市内から見た比叡山によく似ています。

 

池には水鳥の親子。

家族仲良く,冷たい湖面を遊泳中。

 

頂きに雪を被り,紅白に彩られた鳥居。

額縁のようにサン・テチエンヌ大聖堂を引き立てています。


雪の鳥居を鑑賞した後は,池の周囲を散策して帰宅の途につきます。

終わりかけの紅葉と雪景色のハーモニー。

脳内に流れるBGMは,サイモン&ガーファンクル「冬の散歩道」。

 

途中のベンチにも,ゲンゴロウの足跡を残します。

この素敵な街で一年を過ごせることに感謝して「ありがとう」。

 

それにしても今朝の積雪で,自分が北国に来ていることを再認識しました。

周囲の話によると,これから本当の冬が到来するとの由。

くれぐれも体に気をつけつつ,取材を頑張りたいと思います。

また,お便りします。