ゲンゴロウのロレーヌ日記

くまのゲンゴロウが,ロレーヌ地方の町メッスに留学しました。

法王庁を訪ねる:アヴィニョン旅行(その5)

こんにちは,ゲンゴロウです。今日はいよいよアヴィニョン旅行の最終章,法王庁を訪ねます。

 

法王庁は一種の要塞で,街全体も城壁に囲まれています。

 

建物は簡素ながら堅固な石造りで,鉄壁の防御を誇る建物だったとの由。案内によれば,アヴィニョン法王庁の末期に予算をもっとも占めていたのは軍事費だったそうです。

 

巨大なホール。ここでは会議や宴会が行われていたようで,案内タブレットが当時の豪華な食事を再現してくれます。豚の丸焼きや孔雀の頭を被せた焼き鳥に,たくさんのお菓子。なんか,お伽噺の王宮みたい。

 

床はカラフルなタイルに覆われていました。壁を飾るのは見事なフレスコ画。相当に豪奢な生活。

 

ちなみに近年発見された地下倉庫からは,金貨銀貨がざくざく。

 

でも,楽しいばかりではありません。ご覧のとおり,彫像の多くが頭部を失っています。これはもちろん革命の嵐がアビニョンにも吹き荒れた際,暴徒に襲われた爪痕。

 

法王庁を見学後,ものすごい暑さで喉がカラカラ。どこかで休めないものかと,石畳の上をフラフラ歩きます。

 

やっと見つけたアイスクリーム店。この街はやたらとアイスクリーム屋さんが目に付きます。ぼくが注文したのは,塩キャラメルとコーヒー味。マイ・フェイバリット・アイスです。

 

甘じょっぱいアイスで元気百倍。街歩きを再開します。それにしてもアヴィニョンは演劇が本当に盛ん。いたるところで小劇場に遭遇します。

 

街角のポスターも,映画やコンサートではなく,基本的には演劇ばかり。時間が許せば見たかったのですが。

 

公園でも劇団員らしき人々が,熱心に稽古しておられました。

 

その公園でクマの親子のモニュメントを発見。ですが最近の日本では,あまり喜ばれない気も・・・

 

最終日はいよいよ,あの名高いアヴィニョン橋を見学。

 

童謡「アヴィニョンの橋で」が有名ですね。でも何よりその名を高らしめているのは,ローヌ川の途中で切れたその佇まい。

 

入場料を払って,さっそく橋をわたります。日本語音声ガイドも用意されていて,橋の歴史にかなり詳しくなれます。

 

巨大なローヌ川に橋をかけるのは大変な難事業。ここの通行権めぐってフランス王と教皇はしばしば争いました。

 

そんな歴史をよそ目に,ローヌ川だけは今も変わらず豊かな水をたたえて,ゆっくりゆっくりと流れていきます。これでぼくの南仏旅行もおしまい。次はどこへ行こうかな。また,お便りします。