こんにちは、ゲンゴロウです。
奇跡の水を頂戴したので、こんどは大聖堂を見学しましょう。
教会には、世界各地から修道士や修道女が、巡礼に集まってきます。なので、あちこちから、フランス語以外の言語が聞こえてきます。
宗教関係者だけでなく、奇跡の力を信じて、ボランティア団体が病める方々を伴って、ルルドの泉を訪れます。
では、教会内部に入ってみましょう。思いのほか人は少なく、静謐な空気に満たされていました。参詣者が思い思いにマリア様に祈りを捧げています。
壮麗な天蓋や華麗な壁画が、ルルドの聖母に対する人々の厚い信仰を、余すところなく語っています。
白い貴婦人に導かれて泉を発見した少女の名はベルナデット。彼女は後に聖人に列福されます。その彼女の遺品が教会に収められています。
壁面には病の癒えた人々が、マリア様に感謝を捧げたプレートが、所狭しと埋め込まれています。ここにも人々の教会に寄せる崇敬が、よく現れています。
真ん中の大きなプレートは、大事故から生還した人々が捧げたもの。1876年7月2日の朝、列車同士が正面衝突した事故だったとの由。
巡礼を終えたゲンゴロウ。この日の気温は28度にまで上昇。喉がカラカラです。とりあえずベトナム料理店に腰を下ろして、奇跡のビールで乾杯。
夜の9時からは、毎晩、ロウソクを持っての礼拝が行われます。それを待つ間、街をくまなく散歩してみます。
28度とはいえ、ヨーロッパの空気は乾燥していますから、ベタづかず、日陰に入るとひんやりします。ほろ酔い気分でお散歩を楽しみつつ、参詣者の夜間礼拝を待ちたいと思います。また、お便りします。