ゲンゴロウのロレーヌ日記

くまのゲンゴロウが,ロレーヌ地方の町メッスに留学しました。

大統領とミシュラン

こんにちは,ゲンゴロウです。

この街に来て2ヶ月が経ちました。慣れない異国暮らしの中,ここまで頑張った自分へのご褒美に,今夜は,とあるミシュラン店でディナーを頂きます。

 

道すがらメッス一番の本屋の前を通ったら,あのフランソワ・オランド大統領がサイン会に来店しておられました。

どうやら,新著『動乱』のプロモーションのようです。さっそく入ってみましょう。

 

あっ! 本物のオランド大統領だ! はじめてお会いしました。

とっても気さくな感じの方で,ファンと談笑しつつ,サインをしておられました。

 

以前ゲンゴロウを取材して下さった『レピュブリカン・ロラン』の記者さんと遭遇。

果敢にオランド大統領にインタビューをしておられました。かっこいい。

うしろ姿をこっそり激写。

 

書籍を買うと,見開きに署名して下さるらしいのですが・・・

けっこう長蛇の列だったので,諦めました。

 

そうこうするうちに,予約の時間が迫ってきました。

後ろ髪を引かれる思いで,書店を後にします。

 

ぼくのアパートから,約600メートルとのことにある小さなレストラン。

ミシュラン掲載店とは言え,お値段も手頃で,店の構えも親しみやすい感じ。

 

でも,そこはやっぱり店の格式に配慮して,タキシードで決めてみました。

来店も予約の19時30分キッチリに到着。ドキドキしながら店の扉をくぐります。

 

テーブルにはランチョン・マットで親しみやすい店構えですが,店内のデコレーションは瀟洒で,いかにもフランス的。

でも流れる音楽は80年代のヒットナンバー。そこが普通のミシュラン店とは違う所。

ワムやサバイバー,デッド・オア・アライブにポリスなど,ゲンゴロウの大好きな曲ばかり。

 

注文したのは35ユーロのコース料理。

日本円で5000円ですから,ミシュラン店としてはお手頃価格。

まずはアミューズ・ブッシュ(突き出し)にコーンポタージュ。

 

ちなみにフランスでは料理にパンは必ず付いてきます。

基本的には食べ放題。ゲンゴロウも二皿平らげてしまいました。

 

前菜はピエ・ド・コション(豚の足)。

これだけでメイン料理並みのボリューム。

ゲンゴロウの小さな胃袋はすでにパンパンです。

 

メインはコルドン・ブルー。チーズとベーコンを銘柄鶏の胸肉で包み,パン粉をまぶしてあげたもの。

今のフランスでは,パン粉を用いた料理が大流行のようです。じっさい,スーパーでも「PANKO」として,パン粉が売られていました。

メニューに「カリカリ(croustillant)」と書いてあったら,それはパン粉料理です。

 

デザートは,ブリオッシュ・ペルデュ。

なんだろうと思って注文したら,デニッシュパンのフレンチトースト。

パンを二皿食べた後に,さらにパンが上乗せされて,パンを食べすぎたかもしれません。

明日の体重計が心配です。

 

とまれ,初めてのミシュラン掲載店での食事は,やっぱり美味しくて楽しかったです。

でも,とてもカジュアルな店でしたので,タキシードはやりすぎでした。

次はもっと普通の格好で良いのかもしれません。

また,お便りします。